(この記事は2016年12月初現在の情報です)
公開されてから丁度一年ほどが経ちました
兵庫県のJR福知山線、生瀬駅(西宮市)〜武田尾駅(宝塚市)間の廃線敷ハイキングをご紹介します。
このハイキングコースが正式に一般公開スタートしたのは、昨年2016年11月15日。
家人と2人で、公開間もない12月5日に行った時の写真と情報です。
ギリギリ紅葉が残った🍁冬がそこに来ている時期でした。
【目次】
ハイキングコース入口までのアクセス
阪急電車「宝塚」駅でJR線に乗り換え。
宝塚は、阪急とJRが隣接しており便利な駅です。
神戸からは、JRの半額ほどで到着するので阪急を利用しました。
宝塚駅から一つ目の「生瀬(なまぜ)」で下車します。
南出口から出て、暫く線路沿いに西方向へ歩きます。
左手にミニコープさんが見えます。
▲生瀬駅を出てすぐにハイキングコース入口までの案内地図があります。
▼「JR福知山線廃線敷」の道案内看板が、要所要所に掲げられています。
生瀬駅からハイキングコース入口までは徒歩15分ほど
「176号線(いなろく)」を暫く武庫川沿いに歩きます
大きな橋に見える中国自動車道を目標に歩きます。
▲赤い点線が看板に書いてあったおすすめルート。
この点線に従って歩くことにします。
地図通りに「木之元大橋」すぐ手前を右に下りて行きます。
実はうっかり木之元大橋を渡りそうになって、地元の女性が私たちに気付いて
「廃線敷き?こっち渡らんとね、そこを下りて行かはって…」
と教えてくださいました。
おそらく一般公開間もない頃でしたし、間違える人が多かったんだと思います。
少し遠くから「あーあの人らも間違ってこっち来はるわ、教えてあげな」と話してるのが聞こえていました。
ご親切にありがとうございました、感謝致します。
▲ココだったんですね
こんな細い道を下りて行きます
▼あった!ハイキングコース入口に到着!
廃線敷ハイキングの心得before&after
現在の入口の看板は、注意喚起の内容になっています▼
一般公開される以前の看板内容▼
告
本地は、当社の私有地で昭和61年8月に廃線した旧線路跡地であり通行の用に供さずハイキングコースではありません。
また、鉄道施設としての使命を終えたため、その後、整備がなされておらず、橋梁等の施設は老朽化しており、途中のトンネルでは照明がなく足元が見えない箇所もあります。落石・倒木等の可能性もあり通行等には大変危険です。
よって、関係者以外の立入りや立て看板の設置などは一切認めておりません。
万一、事故、その他が発生した場合においてはその責は負いかねますので予めご了承ください。
西日本旅客鉄道株式会社
如何ですか、けっこう強い口調の立入禁止看板だと思うんですけど、公開前までも、ここの景観の良さや「廃線跡」という特異な魅力も相まって、ハイカーや「廃鉄」さん達の間で人気のスポットだったそうです。
ツアーが組まれることもあったそうです。
廃線敷ハイキングコース
▲よく見ると枕木がチラッと見えてます
廃線敷ハイキングのはじまり〜
線路は外され、枕木だけが残っていて、曽ては電車が走った所をてくてく歩きます
ちょっと、尾瀬の木道を歩いたのを思い出しました
右手に武庫川と山を眺めながら
山にはまだ紅葉が残っていて、お天気も良く
良いハイキング日和でした🍁
ここを電車が走ってたんだな〜と思いながら
落石は本当に多いようです。
一般公開前にハイキングに来られた方のblogを拝見しましたら、崩れた土砂の上を歩く場面もありました。
コース入口の注意事項看板にもあったように、悪天候時は、立ち入らないことです。
自然相手に、無理や軽侮は禁物なのです。
おそらくこんな落石の多さなどから1986年名塩トンネル完成とともに廃線したのでしょうね。
▲何か壊された跡。何だったのかな
▲山の紅葉と🍁錆びた鉄柵が良い景色を醸し出します
素敵な散策道です
▲石垣に何かある
▲錆びた梯子。
登った先は道っぽい感じ
登ってみたい…ちょっとコワイ…
こういう場面で私の心は結構揺れます
(子供の時は間違いなくGOでした、笑)
先にオレンジ色の柵が見えますが、おそらく一般公開に向けて設置されたものでしょう
地図に依ると、このオレンジ色の橋の所から、武庫川を挟んだ右手の山は宝塚市になります。
綺麗です🍁
来てよかった
頑丈に作られています
キレイに作り直されたものを見ると、それ以前にも来てみたかったな〜とも思います
ありがとう、JRさん、通らせていただきます
武庫川を上流の方へ遡る感じですので、流れは徐々に細くなり水の音も激しくなっていきます
▲巨大な石!
一つ目のトンネルが出てきました
(北山第1トンネル)
このハイキングコースのトンネルは6本
コースには外灯も照明も一切ありません
✨🔦懐中電灯は必携です✨🔦
私は100均の懐中電灯を持っていきましたが、それでも充分かなと思いました
スマホのライトでも良いと思いますが、6本のトンネル合計20分ほど歩行すると電池は結構減るかもしれませんのでご注意を
トンネルは…?
ホンマに真っ暗闇ですから
出口の明かりが見えないトンネルもありますから
家人がトンネルの中で何か物をバサッと落として、すぐ後ろを歩いてきていた女性がヒャアァァァ〜🌀と叫んだという(笑)
ぃや〜ドキドキしました
枕木に落ち葉🍂と緩やかにカーブしながら続く道
▼制限速度の標識ですね?
そういえば、この日も雨上がりでした
崖と廃線敷と錆びた鉄柵、渓流と山
カーブによって少し表情を変えながら、この景色が続きます
▼2つ目の北山第2トンネル(出たとこですね)
▼苔生したコンクリに何か数字が刻字されています
▼スマホ。…圏外 キャー🙀
▼これはトンネルではないと思われます
▼この辺りになると結構な渓流感が出てます
▼錆びた…何でしょ、物見台かな?低いけど
おそらく、枕木ストック?
3つ目の横溝尾トンネルを抜けると…
このトンネルはレンガと石造りでしたね
鉄橋に出てきました!(武庫川第2橋梁)
皆んなここで動画や写真を撮っています
頑丈に柵が作られ、鉄橋の真ん中を歩いて渡れます♡
▼こちらは一般公開前の写真をお借りしました
(before)
橋の真ん中は網で閉ざされ、通行出来ない状態です
枕木がまだ敷いてありますね
鉄橋の縁の細い通路を渡っていたようです
▼ここ渡るのスリル満点ぽいけど💯
▼(after)ある意味、縁も渡ってみたかった
この鉄橋の手前で、買ってきてたパンを立ち食いしました🥐🥖🍞
渓流の音と、鳥の声と、山の澄んだ空気で美味しさも倍増です
鉄橋までにトンネル3つ、鉄橋を渡るとすぐ4つ目の長尾第1トンネル、そして長尾第2トンネル、長尾第3トンネルと続きます
展望広場もあります
武田尾駅まであと1,600m
「トイレまで540m」の表示もありますが、私も家人もトイレを見つけることができませんでした(笑)
切羽詰まってる時は笑い事ちゃうけどね!
わー素敵。
5つ目のトンネルが先に見えてます
落ちた紅葉も綺麗です🍁
「桜の園」です
桜の名所でもあるんですね🌸
▼のちの桜の時期に訪れた時の記事はこちら🌸
最後6つ目のトンネル(長尾第3トンネル)は最も短く、すぐそこに出口が見えてます
トンネルを出るとそこは…
あれ、川が左手になってる
写真パシャパシャ撮りました
朽ちた枕木にどんぐりと落ち葉
▼振り返ったところ
▼ここでハイキングコースは終わりです
▼ハイキングコース出口を出ると工事中でした
一年前なので、今はキレイになってるかもしれません
道なりに、こっちかな〜〜という感じで
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武田尾温泉と武田尾駅
この辺りは温泉もあります(武田尾温泉♨️)
都会に程近い自然豊かな秘湯!武田尾温泉での日帰り旅行の楽しみ方5選 | RETRIP[リトリップ]
私はこの日の出足が遅かったのに加え、写真を撮りながらゆっくり散策でしたので駅to駅(生瀬〜武田尾)でちょうど3時間かかり、この時点でジャスト17時でした。
(ちゃっちゃと歩けば1時間ほどでもイケると思われます)
この時調べた限りでは、日帰り温泉にはもう間に合わない時間でしたので、残念ながらこの日はこのまま帰路につきます。
紅葉と🍁せせらぎ
▲武田尾駅が見えました
ハイキングコース出口から徒歩5分ほどだったと思います。
武田尾駅は無人駅でした。
プラットホーム一部は山岳トンネルの中、残りは橋の上(眼下は武庫川)という面白い駅ですよ。
「グォーー」という轟きとともに暗闇から電車が現れ、
人を乗せたあと、橋を「シャーー」と渡り、またすぐトンネルに入るという感じです。
おわりに
廃線敷ハイキングコース内は、無灯火です。
トンネル内が真っ暗なのは前述しましたが、日が暮れると外も真っ暗になりますよ。
ここのコース自体は平坦ですし、日中は長閑な「散歩道」といった感じですが、真っ暗闇になると、危険度も恐怖感もアップします⚠️
このblogのハイキング編では何度かお伝えしていますが、山には危険がたくさん潜んでいますから
- 一人歩き
- 悪天候の時
- 日が暮れてから
などの山歩きやハイキングは避けた方が宜しいでしょう。
特別に訓練を受けている訳ではない、私自身を含めた一般の方に向けてのご忠告ですけど(^.^)
なので、基本午前中出発をおすすめします。
普通そうや、って?
実際、生瀬を14時出発した私は反省しています。
全国に数ある廃線敷の中でも、ここまで完全な形で残っていてコースとして歩けるのは此処が唯一だと聞いたことがあります。
合ってますか?
昨今の廃墟ブーム・鉄道ブームも相まって、訪問者数は増えているかもしれません。
「廃墟」…といえば、昨年は友ヶ島にも行きました。
宮崎駿アニメ「天空の城ラピュタ」の世界を彷彿させる、と話題になった和歌山県の加太港沖にある島です。
写真データどっか行ったし💧
また書こうと思います。
こちらは約1年前の関連記事です▼
JR生瀬~武田尾の廃線跡ウォーク、11/15より正式に一般開放スタート! | 北摂・阪神・神戸のニュースサイトCityLife NEWS
武田尾ハイキング第2弾「桜の園」編はこちら🌸
写真探して書きました▼
友ヶ島の要塞▼
宝塚北サービスエリアへハイキング▼
『ルマン』のサンドウィッチ(宝塚駅)▼