(この記事は2017年10月現在の情報です)
神戸に住んでいながら、まだ行ったことがありませんでした、神戸市立王子動物園。
2年ほど前に一度園内に入ったことがありましたが、それは夜桜見物の時。
王子動物園は毎年、期間限定で無料で夜間の観桜ができる所でもあります🌸
立派な桜の木がたくさん植えられていて、通り抜けるのに相当の時間がかかった憶えがあります。
園内は結構広く、総面積は80,618㎡(駐車場面積も含むかな〜?不明)、駐車場は600台ほど停められるようです。駐車料金などはサイトでチェックして下さいね。
特別公開中の旧ハンター邸(国指定重要文化財:前回記事)を見ておこうと思ったのがこの度ココに来たきっかけでしたが、動物園なんて久しぶりですし楽しいひと時を過ごしました。
【目次】
神戸の繁華街「三宮(さんのみや)」から阪急電車で
2駅(所要時間4分)しか離れていない「王子公園駅」で下車すると、もう目の前が神戸市立王子動物園です。
▲駅の北側へ歩くと駐車場に入ります。
なだらかな坂になっています。
神戸は基本、坂の上が北側(山側)。
3連休の翌日に来ましたが、ほぼ満車。
観光バスも数台停まっていました。
園内ではハングル語や中国語も聞こえてきました。
中国人もパンダ見にきた?
🐼🐼🐼🐼🐼🐼🐼🐼🐼🐼
余談ですが西安の動物園の思い出
動物園で思い出した
余談ですけど…
…西安へ行った時に、わざわざ車で片道3時間もかかる動物園へ連れてってもらったんですけど、ガイドさんが
「パンダですよパンダ!」
「トキですよ!?」って
「どうですか凄いでしょ、これ見たかったでしょ!?」
的オーラ暴発させながら案内してくれたんですけど。
…パンダ抱っこさせてくれるんやったら手ェ叩いてめっちゃ喜びますけど白浜アドベンチャーワールドで可愛いパンダいっぱい見たし実際近場の動物園におるしトキかってあんたーもーごにょごにょ…チーンてなってましたら。
ガイドさん案内もしてくれなかった動物が私にはどツボにハマりまして、見たことないし、あんた誰よ?なやつがおったんです。
羚牛(れいぎゅう)て言うらしいんですけど羊と牛が混合した感じの
▲こちらです!
この足の感じが羊とも牛とも言い難い独特な雰囲気があります。
これこそ珍獣ではないかと思いました。
他にもこんなのが居ました。
金絲猴(きんしこう:jīn sī hoú)です。
絶滅危惧種としてレッドリストに入っています。
(中国の国家第一級保護動物に指定)
ここ神戸市立王子動物園では、一対の金絲猴を(元々10年契約で)1992年5月から2003年12月までお借りしていたことがあります。
その期間中にオス2頭メス2頭の飼育下繁殖に成功した歴史があり、この金絲猴の繁殖の成功は、中華人民共和国以外で初めてとのことでした。
そしてこの方もいらっしゃいました
めっちゃ寄ってきた
PANDA in 西安
あー網越しだとツレナイわー
▲辛うじて撮れた!網目をかい潜って
神戸市立王子動物園
公式サイト▼
園内エリアマップ▼
割引情報▼
王子動物園を割引などでお得に楽しむ方法 7つ - NAVER まとめ
西安パンダの方がお先に登場してしまいましたけど
やっと本題に入ります。
フラミンゴ
入口の所で、三つ折りのエリアマップと、お食事タイム表をもらい、すぐ左手のフラミンゴ施設へ。
フラミンゴ、久しぶりに見ました。
- パンダ
- ゾウ
- コアラ
- ペンギン
- チンパンジー
- カバ
- クマ
- フラミンゴ
- コウモリ
のお食事タイムが見られます。
時間も少しずつズラしてくれてますので、それに合わせて回るのも良いかと思います。
▲中央に見える毛色の違う子は今年生まれたヒナ
動物園てなんか複雑な気持ちになるんですよね
フサオマキザル
▲なんだかひょうきんな格好してて思わず笑みが溢れますけど
▲まだ小さい子がいました。
網をよじ登ろうとしてて親が心配そうに世話をやいています。
ゾウ
▲あ、ご心配なく、飼育員さんが蹴られているんじゃありません、これは
「ゾウのトレーニングタイム」!
飼育員さんの掛け声に反応して足の裏を見せます。爪周りに油を塗ったり、ひび割れがないかなどの健康チェックもしているんだと思われます、たぶん(笑)
ゾウのトレーニングタイムは毎日14:30頃。
動物とこどもの国エリア
このエリアには、
- ふれあい広場
- リスと小鳥の森
- コアラ舎
があり、ふれあい広場では1日3回、1回20分ほどの時間制限で、ウサギやモルモットを膝に抱っこしたり一緒に写真を撮ることが出来ます。
子供が列に並んで順番に、という形なので私は遠慮しときました(笑)
このエリアの片隅にはD51機関車が野ざらし展示されており、寧ろ私は此方に夢中(…鉄道マニアではありませんが、こういうのを見ると撮らずにはおれないし中に入らずにはおれません。
…大連の旧満州鉄道本社にも行きました。
元旦やから閉まってたけどねー笑!)。
君は 昭和13年10月13日 須磨区の国鉄鷹取工場に新製第1号機として生れ 西日本の主要幹線で活躍し 走破した距離は180万キロに及ぶ
そして今 ふるさとに帰り 静かに余生を送ろうとしている
ここに君の栄光をしのび 功績をたたえてこの碑を建つ
昭和46年5月
神戸市長 宮崎辰雄
日本国有鉄道鷹取工場長 黒岩源雄
この日、一番感動したかも
カバ
神戸市立王子動物園では平成17年から、企業や団体・個人からの支援を募っており、支援している企業などの広告プレートがオリなどに貼られてあるんですが、このカバさんの支援をしているのは「範多機械株式会社」さん(平成29年3月31日現在)。
「範多」さんといえば、E.H.ハンター氏(前回記事)のご子息がのちに改められた姓ですが、きっと関係があるのでしょうね。
▼「出目男」君ていいます(笑)可愛いネーミング
遊園地エリア
ここには、絶叫系ではないゆるい乗り物が幾つかあります。
軽食やアイスなどの販売もあり、とりあえずソフトクリームいっときました🍦
ここのは北海道ソフトでした
(六甲牧場やないんや?!意外な選択肢!笑)
▲私は「パンダソフト」っていうネーミングにツラれ、白黒のやつを選択。
黒の部分は竹炭入りのチョコです味は普通に美味しいチョコです。
パンダ
お食事タイムに合わせてやってきましたパンダ舎!
どや!可愛いやろ!
そら可愛いわな最強やわあんた
企業さん寄贈の体重計にご飯が乗せられ、マンマと乗っかる貴女はジャイアントパンダの旦旦(タンタン)ちゃん!
▲いつ見ても省筋力な姿勢と動きをしてるよね
▲▼体重が上の表示に出ます。
83.5kg!案外軽いのね?
おんぶできちゃうかも♡
▲主食の竹をお気に入りの場所まで持っていって…
▲旦旦ちゃんは22歳になりました!
1995年9月16日生まれ。
タイヤにハマって竹を食べる
食べる
ひたすら食べる
パンダ舎には屋内と屋外運動場があります。
お食事タイム以外はお外にいるはずですが、他を回ってきた後に再び戻ってみるとまた食べていました。
ジャイアントパンダの展示パネルの一部をご紹介します
ジャイアントパンダ 日中共同飼育繁殖研究
神戸市と中国野生動物保護協会は2000年(平成12)より共同でジャイアントパンダの飼育繁殖研究を行っています。
動物園において、飼育と繁殖をするとともに、生息地である中国でのジャイアントパンダの保護活動を支援しています。
絶滅の危機に瀕しているジャイアントパンダを保護・研究し、神戸市と中国との友好交流の輪を大きくすることが大きな目的です。
ジャイアントパンダの発見と白黒模様
ジャイアントパンダは中国だけに生息し、「大熊猫(dà xíong māo)」と呼ばれています。中国では古い記録に「白熊」とありますが、中国以外では全く記録がなく、世界的に有名になったのはほんの100年ぐらい前のことでした。1869年3月、四川省西部の山奥の農家で、フランス人のダビッド神父が白黒の大きな毛皮を発見しました。翌年、骨や死体を集めてパリへ持ち帰り、その説明を博物学雑誌に載せました。これが世界的に知られるようになった始まりです。
ジャイアントパンダの分類は食肉目(ネコ目)
ジャイアントパンダの体つきは、白黒の模様を除けばクマに似ています。
4個の裂肉歯・手根骨の融合・鎖骨の退化という骨の特徴などから、イヌやネコと同じ食肉目に分類されます。
しかし、「目(もく)」の次の分類単位である「科」では、どの科に属するのかいろいろな説があって、はっきりした結論はまだ出ていません。
欧米では、アライグマ科あるいはクマ科に分類するのが一般的でした。最近の分子生物学的研究ではクマ科に分類する説が有力です。
ジャイアントパンダのふるさと中国では、過去にクマ科と分類していました。現在では、ジャイアントパンダ科という独立した科に分類するのがふさわしいとしています。
ここ王子動物園では、中国の分類にあわせ、「ジャイアントパンダ科」と掲示しています。
▲興味深い内容です。
元々は(5400万年前)イヌやネコたちと同じミアキスという先祖を持っているという図ですね。
ジャイアントパンダも食肉目(ネコ目ともいう)に属しており、胃腸の構造は肉食動物のそれなんですね。
竹を食べる割には、鹿や牛や馬などの草食動物が持つ腸の長さを持ち合わせていないため、栄養吸収効率が悪く、一日に摂取したカロリーを一日でほぼ使い切る計算になるそうです。
下に添付しましたサイトにもありますが、ジャイアントパンダは無駄なエネルギー(カロリー:熱量)を使うわけにはいかないので、起きている時はひたすら食べ、その他の時間の大半は寝ることによって省エネをしているんですって(*´꒳`*)
因みに大人のジャイアントパンダが一日に食べる竹は12〜16kg。
でも17g/100gしか栄養を摂取できない。殆どは便として排泄されてしまいます。
(cf.鹿などの草食動物は80g/100gの栄養を摂取)
パンダに関する基礎知識のサイトはこちらです
(白浜アドベンチャーワールド発信)▼
神戸市と中国との友好交流
園内に発見!
なんでここに兵馬俑?!と思ったら…
秦の始皇帝の兵馬俑
秦始皇帝(しんのしこうてい)は、 紀元前221年、中国で最初の統一国家秦王朝を作りました。
1974年3月西安郊外の秦始皇帝の陵墓から1.5kmの所で多くの兵馬俑(へいばよう)が発見されました。俑とは死者と共に埋葬された人や動物の人形のことで、日本の埴輪(はにわ)も俑の一種です。
総面積およそ2万㎡の地下3箇所に、約8,000体もの等身大の将軍や兵士、馬などが整然と並んだ形で発見され、当時の秦の軍団そのものを忠実に再現したものと考えられます。
1987年12月、ユネスコよりこの兵馬俑も含めた秦始皇帝陵が世界遺産として認められました。
当園では、中国各地の動物園と動物交流をしていることから、兵士と馬の実物大のレプリカを設置いたしました。
平成9年7月22日 神戸市立王子動物園
ということでした。
ここ王子動物園には、金絲猴(キンシコウ)の飼育繁殖の成功実績もありますしね。(前述)
おわりに
私は動物が好き。
物心ついた頃から、小学生までは動物図鑑を見るのが日課だった。
絵を描くのも好きで、よく馬やイヌ、主に哺乳類(イルカやクジラを含む)の絵は毎日描いていたように思う。
ネコブームと言われて久しいが、ネコは私たちの身近に愛されるものの中で最も野生を残した存在であると思う。
出し入れ随意の爪を持ち、鋭い聴覚・嗅覚・触覚もさることながら、人のことをよく見ているというか、観察力と「今だ!」みたいな判断力と実行力(笑)
見ていて飽きない。
この日、見逃した動物は数多くいたが、閉園前ギリギリ最後に駆けつけたのはこちら▼
寝ちゃってて後頭部しか見えず…あら残念
(今日はもう閉店ガラガラですか?)と思っていたら、私の熱い視線に気付いたトラ氏。
この時改めて気付きましたけど、ネコもトラも、こっちが目を逸らさない限り、ずーっと見てるんですよね。
イヌやパンダにはないわ。
やっぱり凄いなネコ科
この記事は、いつか西安の兵馬俑につづく
…の予定です(笑)
神戸のパンダにもパートナーを 王子動物園、中国からの貸与 外交からみ難航 - 産経ニュース
大阪のみさき公園▼
園内にある旧ハンター氏邸はこちら▼