(2018年4月現在の情報です)
今年の桜は早かったですね🌸
桜を目がけて訪日を計画していた外国人観光客は
旅費の割増もやむなく予定を変更してこられた方も多かったと聞きました🌸
「春眠暁を覚えず」といいますが、
何もなければ、まだ5時間は寝ていられた休日、
桜を見るなら今日が最後という日でしたので、
家人にお尻を叩かれながら仕度をし、
お花見ハイキングへ出かけてきました🌸
【目次】
神戸からのアクセス
神戸三宮からバスで行くルートのご紹介です
大阪からもバス出てます▼
▲神戸三宮のバスターミナルの券売機
今回は神姫(しんき)バスさんにお世話になります🚌💨
行先は「洲本(すもと)高速バスセンター」
兵庫県・淡路島の真ん中の東海岸沿いにあります
三宮⇄洲本の往復で大人@3,330円です
片道の所要時間は、一時間半🚌💨
▲10:40発の洲本行きに乗ります
間近になると「のりば」の番号が表示されます
▲三宮の神姫バス発着は「JR三ノ宮」の東側高架下
▲三宮周辺と神姫バスターミナル
▲往復切符🎫
▲▼明石海峡大橋を渡ります
▼そろそろ到着です
▼バスから降りた瞬間に、潮の香りがします
▼洲本バスセンターの案内所で周辺地図と
案内パンフレットをもらっておきますこんなやつ↓
目指すは「洲本城跡」!
「国の史跡」と「続日本100名城」に指定されています
▲上の写真中央、山頂に天守が見えています
左手にあるマルナカスーパーさんに入り、
山頂でいただくお昼ご飯と飲料を調達します🍙🍵
写り込んでませんが右手にはFamily Martもあります
車でのアクセス・駐車場
神戸淡路鳴門道洲本IC~国道28号線
山頂部大手門跡脇(馬屋曲輪跡)が無料駐車場。(約20台)
洲本バスセンターから登山口まで
▲市街地20分、山歩き20分くらいとのことです
「洲本温泉」もあります♨️
▲あの山目指して行ってみましょう
大浜公園
▲途中、松林の浜があります
▲「大浜公園」といいます
▲夏は海水浴場になります
▲綺麗な浜ですね
波の音で癒されます
▲▼浜から望む洲本城跡
▼「洲本大浜 名勝 千本黒松」
▼空も海も、ブルーです
いいお天気、出てきて良かった
中国語では「秋水長天」という言葉があるそうです
海と空の色が渾然一体となって一面がぼんやりして見えるサマを表す言葉だそうです
ここからの海と空は、くっきりしてますね
淡路文化資料館
▲途中、「淡路文化資料館」があります
▲戦いの役目を終えた山頂の洲本城は、
平地のこちらに移されたそうです
現在こちらは洲本市の史跡に指定されています
▲堀や石垣が残されています
三熊山登山口
▲浜沿いに進むと
「三熊山登山口→」の表示が出てきます
▲「ホテル 夢海游 淡路」さんの
奥隣が登山口になっています
🚗お車の方は、
もう少し先の「三熊山ドライブウェイ」
を右に入って登ります
山上には4箇所のパーキングがあります🅿︎
▲歩きの方はこちら〜「三熊山登山口」
洲本城跡まで山歩き
▲地元の方に、登り口を尋ねましたら
「右から登ると険しいけど近道よ」
と教えて下さいました
「三熊山(みくまやま)」の標高は133m、
国立公園に指定されています
▲「三熊山」の石碑に向かって…
▲右側から登っていくことにします
洲本城跡まで0.7kmです、
おっ、軽く山頂に着くんじゃない?
油断は禁物、山道って平地より長く感じますよ〜
そして山は明るいうちに降りてきましょう🌞
▲三熊山の草木を皆で大切に育てましょう。
三熊山は草木の種類が多いだけでなく、
貴重な植物や珍しい昆虫も見られる自然の宝庫です。
私たちのこの宝を、皆で楽しみ、後世に伝えるために
草木や昆虫などを取らないようにしましょう。
洲本市
▲「西登り石垣」と書かれています
▲これは違うのかな〜?
▲この辺りはかなりの急斜面になっています
▲これは「西登り石垣」のようです
山麓の居城から山上の城を結ぶ階段状に築かれた二十数段の登り石垣は、洲本城独特の構築
だそうです
急峻な山腹で石垣の崩れもあり、近づくのは危険です
▲▼大木です、「スダジイ(ブナ科)」の木
▼「洲本城本丸跡」へは左折して0.3km
▼結構のぼりま〜す!
▼やっと空がひらけてきました!
石垣です!
洲本城跡・三熊山頂
▲天守が見えました!
洲本城 WEBガイド | 国指定史跡となっている、淡路島三熊山にある洲本城をご紹介するWEBサイトです。
▲青い空と石垣と桜🌸
良いお天気の日に来れて良かったです
標高133mの山頂に築かれた洲本城は、東西800m南北600m
に及ぶ広大堅固な縄張りをもち、西日本最大の要塞といわれ、戦国時代の城郭の様式をよく現しているうえに、その保存も良く、平成11年1月14日に国の史跡として文化庁より指定されました(洲本城跡パンフレットより抜粋)
▲『暖帯林』
この三熊山は「史跡洲本城跡」としても有名ですが、瀬戸内海国立公園の中で、数少ない植物の宝庫
だそうです
1992年(平成4年)12月22日に三熊山で発見され、
「シロミノヤブムラサキ」と命名された世界唯一の木は、洲本市の天然記念物である
白い花を咲かせ(6月上旬)白い実を結ぶ(11月ごろ)。
▲洲本城縄張りの北西部の石垣は高く作られています
▲「本丸搦手虎口(ほんまるからめてこぐち)」
本丸虎口は、こちらの北西と南にもある
虎口は、本丸への直進を阻む形を構え、本丸守備の堅固さを表す
▲展望台として昭和3年に建てられたこの模擬天守は
「模擬天守」として日本最古のものです
(昭和天皇御大典記念として 総工費一万円、鉄筋コンクリート製で、四層四階の層塔型)
復元天守ではないため、
「日本100名城」では選ばれませんでしたが、
2017年に誕生した「続日本100名城」の中に選ばれました。
続日本100名城 | 日本100名城® | 公益財団法人日本城郭協会
因みに日本100名城はこちら▼
晴れた空と桜と城(石垣)って、よく映えますね
▼そして、ここからの眺めはまた素晴らしい!
▼風が吹くと桜吹雪🌸
鳶だか、鷹も舞っています
あー山城ってやっぱり面白いな
▲▼本丸内の石垣
▼国史跡洲本城跡案内の看板
一応こういうのは撮っておくことにしています
▲この日私が歩いたルートをピンクの線矢印で描きました
天守台の方に上がってみましょう
▲ここからの眺めは洲本八景の一つです
▲方角は北に向かっています
洲本の市街地と、下で寄り道した「大浜公園」が見えます
▲東へ向くとこんな感じ
▲こちらがおそらく最も高い所、天守閣の足元です
標高133m、西日本最大の要塞、
日本最古の模擬天守です
▲天守閣の真下から中を見上げる図
元は展望台として建てられましたが、
今は登れないようになっています
昭和3年建設ですからちょうど90年経っています
▲天守台には、幾つかベンチがあります
これこそ「秋水長天」ではないですか
春にも言えるんでしょうか?
お天気の良い日に是非…
▲▼こちらがワタクシオススメの
絶景ポイントです!
下のスーパーで買っといたお昼をここでいただきました♡
ゴミを散らかさないようにしましょう
桜の最後の時期でしたので、
風が吹くと桜吹雪になって、
それは素晴らしい情景でした🌸
船が入ってくる様子も見えます
洲本城は水軍の城として築かれたもので、山上からの眺望が良く、城下も一望できます。脇坂安治も洲本城に入ると、大阪城の防衛等のために水軍を編成し、大阪湾を制しました。
(洲本城跡パンフレットより)
大阪湾を一望できます
この時期にこのお天気、
「来て良かった感」5割増し
▼天守閣の全貌は、下からの方が綺麗に見えます
来訪者も少ないですし
そういえば外国人観光客が見あたりません
穴場ですね!
▲「本丸大石段」を下りてきました
広い石段は、洲本城の威風を示す。この石段を上ると南の虎口であり、本丸へ通じる
▲南の丸 隅櫓跡(みなみのまる すみやぐらあと)
文禄・慶長初期の石垣。南東の隅角部に、先に築いた石垣に、本丸の防御を強固にするため、増築したあとが、二重の稜線となって見られます。
▲石垣がなんか良いなー
馬屋(月見台)
▲▼「馬屋(月見台)」
縄張り南に位置します
▲馬屋からは紀淡海峡を望む
右は由良、左は和歌山県の友ヶ島。東の丸や天守台からも海上の眺望は良く、水軍の基地としてであることが理解できる。
▲位置関係はこんな感じ、南東向きの眺望ですね
▲駐車場の桜🌸
馬屋のすぐ近くに駐車場が2箇所あります
車で来れれた方はこちらからの観覧が多いでしょう
(山上周辺に駐車場は全部で4箇所あります)
▼日月の池
湧き水を池にしている。近くに井戸もある(日月の井戸)ため、水は枯れることが無く、日常用水と籠城戦に備えられました。現在は、庭園風に改造されています。
▼武者溜(むしゃだまり)
洲本城の最も東の曲輪(くるわ)で、城兵を待機させる広い曲輪だったようです
▼武者溜の東の先端域
眺望も良いです
東一の門より下山
▲▼そろそろ下山しま〜す(東一の門)
階段下りま〜す
見れてない所がまだたくさんあって、
ちょっと名残惜しいですけど
▼緑のトンネルをひたすら下る〜
空気は美味しいですし、
とっても気持ちいいハイキングです
気温は下界より低いです
これから夏の山歩きも気持ちいいですが、
蜂や蚊などの、虫除け対策をしっかりしましょう🐝
▲ここらにあるのも城跡の石垣なのかな〜?
▲これは曲輪(くるわ)っぽく見えるし
▲帰りの道は緩やかです
▲上りとは反対側から帰ってきました〜
▲洲本税務署の前に
足湯があるそうなので行ってみました
洲本温泉泉源地
▲洲本温泉泉源地
新泉源を記念し、
城前公園として整備された公園だそうです
▲誰も居なかったので…
ぽちゃ〜ん…
すぐに小学生がグループでやってきて
俄に賑やかになりましたけど
洲本アルチザンスクエア
▲足湯でほっこりしましたところで
帰りのバスの時間までに少し余裕があったので、
洲本バスセンター近くにある洲本アルチザンスクエアに寄ってみました
レストランや雑貨屋さん、市民の図書館などが入った複合文化商業施設・都市型産業基盤施設になっています
1909年(明治42年)に建造されたこの赤煉瓦造りの建物は、旧鐘紡(カネボウ)の洲本工場汽罐室・倉庫だったようです
現在、経済産業省の近代化産業遺産に認定されており、洲本市民広場になっている
空間とコンセプトは素晴らしいと思いますが、
もう少しガンバッてほしい感じがします
ソフト面の「伸びしろ」はまだまだありそうです
▲洲本市民広場の松
大阪湾を囲む戦略基地
洲本城跡の見どころを全部書ききれませんでした。
洲本バスセンターでもらった案内パンフレットを、
帰ってきてからちゃんと見て、見逃したポイントがたくさんあったことに気が付きました。
石垣の石材になることなく途中で放置された
「残念石(クサビを打ち込んで割るために掘られた穴を矢穴といいますが、矢穴だけが掘られたままの石)」も見逃したし、
世界で唯一の植物シロミノヤブムラサキの花や実も見てみたいな〜なんて(クマツヅラ科の地味な植物ですけど)。
ここ洲本城(三熊山)から南の由良地域にかけては、大和・畿内に通じる大阪湾の南の入口、紀淡海峡を扼する地として、古代から中世・戦国時代にかけて重要な戦略基地であった
(案内パンフレットより抜粋)
とのことですが、
明石海峡の両岸(淡路島北端と明石)にも
紀淡海峡の両岸(淡路島の洲本・由良〜友ヶ島〜和歌山の西端)にも、
砲台跡や要塞跡が残っている。
これらの砲台跡や要塞を何ヶ所か見てきた。
①明石💮(明石藩舞子台場跡)→国の史跡
②徳島藩松帆台場跡(松帆砲台跡)→国の史跡
③洲本城跡・三熊山💮 →国の史跡・国立公園
④由良(由良要塞跡・由良城跡・由良古城跡など)
⑤友ヶ島💮 →瀬戸内海国立公園の一部
⑥深山(深山第一・第二砲台跡、海軍由良水雷隊遺跡など)→瀬戸内海国立公園の一部
💮印が付いた①③⑤は行ったことのあるポイント
ここまできたら、②④⑥も見ておきたいな〜▼
おわりに
いつからお城や史跡めぐりをするようになったのか。
要塞跡とか、全然興味なかったけど。
昔の遺跡やなんかを見たり、歴史を知るのは
大事なことやないかと思うようになった。
一言で「歴史を知る」と言っても、なかなかこれが簡単ではないように思う。
「いつ」「誰が」「如何なる立場から」
書いたかによっては
内容が違うものになるからだ。
歴史に限ったことではないが
今は、何か調べものをしたい時、
スマホ一つあればいろんな情報を教えてくれるし、
関連画像も出てきたりしてあたかも行ったような気にもなるが、
実際に現地を歩いて、見て、匂いを感じたり、
肌で感じることは大事だと思っている。
私情を交えない例えばWikipediaなんかの類であっても
「誰かが書いた文章」「誰かが撮った画像」に違いはないからだ。
ツールが増え、
他人と繋がりやすくなった昨今であるからこそ、
LINEやメールよりも、電話やビデオ通話よりも、
実際に会って話さなければ分からないことがたくさんあるのを痛感する。
話はソレたが、
関空KIXからのアクセスも!
洲本城跡は海外の方にはまだあまり知られていないらしい「アナバ」だと先述したが、
関西の玄関口・関西国際空港(KIX)と淡路島・洲本を結ぶ高速船が、昨年2017年7月に復活したことによって、これから淡路島にも、観光客が増えるかもしれない。
国内遠方からのアクセスもしやすいかも!
2007年に定期航路が廃止されてから実に10年の月日を経ての復活だそうだ。
これに加え、今年2018年4月から関西エアポート(関西・伊丹・神戸の3空港)による一体化運営もスタートした。
関西のこれらの海路と空路の再生におおいに期待したい。
関西国際空港⇔神戸空港の高速船もある。
(▲関西国際空港のサイトから拝借)
機会がありましたら、是非おこしくださいませ。
ワタシは近場レジャーとして、近いうち海路を楽しんでみたいと思います!
*こちら関空⇄洲本の海路は
2018年7月から休止しています。
洲本城跡サイト▼
洲本城 WEBガイド | 国指定史跡となっている、淡路島三熊山にある洲本城をご紹介するWEBサイトです。
キティちゃん好きの方、いかがですか▼
神戸新聞NEXT|総合|淡路にキティのレストラン 建物から頭にょっきり、27日オープン
じわじわきてるみたいですね▼
神戸新聞NEXT|総合|明石海峡大橋20年 淡路島海路復調の兆し 2年連続利用者増
▼山城関連でこちら、竹田城跡
▼神戸の知られざる山城、滝山城跡はこちら
▼①明石藩舞子台場跡も載せてます
▼⑤友ヶ島散策の記事はこちら