モンゴル地域の楽器・馬頭琴
その弦は、馬の尻尾から出来ている
現在は、供給が間に合わないのもあって
楽器本体の弦はナイロン製になっているのだそう
本体側の弦は2筋だが
一筋の弦には100本前後の細い繊維からなる
弓側の弦は今も馬の尻尾の束でできている
本来、楽譜は無かったが
現在は教え伝える便宜から
数字と記号を用いた楽譜が存在する
伝えきれずに風と化した歌曲は数多いという
(▲下段左から、弓の弦、本体の弦、弦の抑え方)
【目次】
はじめに
先日、神戸市内にあります
いち小学校を訪問いたしました
私が習っている馬頭琴の先生に
ついて行ったんです
小学2年生の国語で
『スーホの白い馬』
を習いますよね
この題材って、もうずっと何十年も変わらず
小学2年生で出てくるんですよ
私の馬頭琴先生も、たまたま(?)
すーほ先生なんですけども
すーほ先生は内モンゴル出身の蒙古族です
まぁ、それはさておき
小学校から要請を受けて、モンゴル地域の
文化や音楽などを紹介する、という
プロジェクトなんです
どんなものなのか大変興味がありましたので
すーほ先生に頼んで連れてってもらい
助手がてら、後ろでシャッターきりながら
見学させてもらうことができました
馬頭琴
モンゴル地域の楽器
「馬頭琴」
これはその特徴的なヘッド部分▼
音合わせ
すーほ先生、モンゴル地域の衣装に着替えて
控え室で音あわせちゅ~
馬頭琴は、温度や湿度にとっても敏感な楽器
元々、乾燥のきついモンゴル地域の楽器ですから
湿度が高い日本の気候とは勝手が違うようです
3時間目は事前学習らしく
私たちが2年生ちゃん達とお目見えしたのは
4時間目~
授業の様子
ご挨拶
先生の自己紹介と「こんにちは」の紹介
モンゴル語で「こんにちは」は
「サインバイノー」といいます
この縦書きのモンゴル文字
神秘的で興味あります
モンゴル地域の約束の儀式
モンゴル地域の「約束」
小指を立てて…。
曲げます
日本でも小指を使いますね
ちょっと似てるかしら。…
モンゴル文化と馬頭琴の音を披露
スライドショーで文化などを紹介
この小学校の2年生は3クラス
この日参加したのは97名でした
再び音あわせをして
馬頭琴の音色をご披露です
楽器は湿度や温度に敏感ですので
その場その場で調律します
皆んなが知っている
「大きな栗の木の下で」
モンゴル地域独特の
「喉歌」付きで演奏も
独特な小指の弦の押さえ方
ちゃんと見てた?わかる人?
2組、3組のお友達、正解しました💮💮
ちょっと弾かせてもらったり
二胡よりはチェロに近い音でしょうか
お次は、モンゴル地域の遊びをご紹介
先生が何か配っています
モンゴルの遊び:「シャーガー」
配っているのはコレ
何でしょう?
羊の後ろ脚のくるぶしの骨です
なので、一頭から2つしか取れません🐑🐑
スーホ先生のトランクケースには
このたくさん骨が入った箱が3つ
この2つの踝(くるぶし)の骨を同時に投げて…
- step①2個同時に、受け手で掴む
- step②1個は受け手、次の1個は上から掴む
- step③1個ずつ、上から追手で掴む
さすが2年生
可愛いですね
食いつきが良いです
暫し熱中しまして。…
はい、回収~~
step①ができた人~~❓
はぁ~~い🙋🙋♂️🙋🙋♂️🙋🙋♂️🙋🙋♂️
step②までできた人〜〜❓
はぁ〜〜い🙋🙋♂️
step③までできた人ーー❓
🙋
握る骨の数を3~5個に増やして
どんどん難しくすることもできます
そういう「シャーガー」
という遊びでした
単純ですが熱中できるし、運動神経も養えそうですね!
面白かったね!
この授業の終わりの質問コーナーでは
「その服はお幾らくらいですか?」
「モンゴルの草原には住所がないそうですが
どうやって郵便物を届けるんですか?」
「どんなもの食べるんですか?」
などの質問が出てました。
最後に再び「約束」の儀式
先生が言ったのは。
「もっと勉強し・ま・す!!」(笑)
おわりに
終わって、喫茶店でお疲れ様のお茶をしながら
すーほ先生にモンゴル文字で
私の名前を書いてもらいました
モンゴル地域は、北はロシア、南は中国に
包囲されたお国
すーほ先生が大学在学中に独立運動も
されたそうです
んなもんだから、日本へ渡来する前
1ヶ月ビザが下りなかったのだそうです
独立運動を起こした大学卒業ですので
目をつけられるんですね
「モンゴル地域」という言い方をしましたが
北は「モンゴル国」
南は中国圏「内モンゴル自治区」です
むか~し昔は
ローマの方まで征服せんとしたお国でした
なんとなく
無条件に応援したくなるお国でもあります
ちなみに、2年生のすーほ先生の出張授業は
生徒一人@300円
こんな授業をうけることができた2年生ちゃんは
ラッキーですよね
モンゴルには一度
内モンゴルには三度、行きました
またモンゴルねた、書こうと思います