(この記事は2019年4月現在の情報です)
2019年3月29日、尼崎城が誕生しました。
明治6(1873)年に取り壊されてから、
実に146年の年月を経て、蘇ったのです。
【目次】
アクセス
最寄り駅は、阪神尼崎駅。
この日はJR尼崎近辺で用事を済ませ、
バスで阪神尼崎駅まで🚌💨
▲JR尼崎駅前バス停④番乗り場から
23番系統のバスで終点です。
(JR⇄阪神尼崎間は徒歩では40分ほどかかります)
阪神尼崎駅の、南の出口から出て線路沿いを
東(左手)へ進むとすぐ右手に見えてきます。
徒歩5分。
(車アクセスの方、駐車場情報は後述します)
別名を「浮城」「琴浦城」と言われた尼崎城です。
天守閣見学
▼営業は、9:00〜17:00(最終受付16:30)。
月曜定休日。
▲入口入って右手の入城券売機でお支払いします。
受付カウンター横にはお土産コーナーもあります。
▲入城料は大人@500円、小人(小中高生)@250円。
備え付けのパンフレットをもらいます。
1階にある見学無料スペースは、
営業中は自由に入れます。
▲エレベーターで最上階から見学。
展望室になっています。
新しい木の香りがします。
▲縄張りが狭いのは仕方ないな〜。
今この天守が建っている場所は、本来の縄張りの
本丸ではなく、西三の丸に相当します。
▲階段で1階ずつ下ります。
荻原一青(1908〜1975。尼崎市出身。城郭画家)の
「名城手拭百城」コレクションの展示。
このフロアでは、定期的に入れ替え展示される
予定だそうです。
▲左は尼崎城の手拭い。
右の「洲本城」のもある!と思わず撮りました。
洲本城(兵庫県淡路島)は、
日本最古の模擬天守です。
ここに描かれてるのは模擬天守でしょうか。
兵庫県内に天守があったお城は、
姫路城と尼崎城だけだったそうですが、
その昔、淡路島は徳島藩でして、天守はありました。
余談でした。
▲無料で、お着物を着て、
写真など撮れるコーナーもあります。
▲「侍道場」コーナー。
剣術体験と、鉄砲体験のシュミレーターがあります。
私がお邪魔した時は、1台しかない鉄砲体験と、
2台のうち1台の剣術体験が調整中でした。
非常に残念。
▲CGで見て知る尼崎城。
左はセルフ操作、右はオートリピート版。
▲10分ほどにまとめられた「尼崎城VRシアター」
1時間に4回上映されます。
▲尼崎城を知る展示。
▲尼崎城櫓之鬼瓦。
尼崎藩主をつとめた青山家の重臣の家に伝わった
尼崎城の瓦。
青山家の家紋である葉菊紋が飾られています。
尼崎城の数少ない遺構のひとつですね。
▲月峯山 大覚寺所蔵の駕籠。
尼崎城での毎月の祈祷に参上するために使用した、
登城用のもの。
(こちらは1階無料スペースに展示)
▲この尼崎城が蘇ったのは、
ミドリ電化の創業者、安保詮(あぼあきら)氏の、
尼崎城建築・寄贈による賜物です。
▲▼先述しましたが、もともとの西三の丸の一角に
この尼崎城は建てられました。
本丸跡が気になり、行ってみました。
尼崎城本丸跡は今
▲本丸跡へ向かう途中にある二の丸公園。
▲本丸跡地にあたる、尼崎市立明城小学校。
▲校門を入ると右手に、1940年に作られたという
尼崎城の模型があります。
▲尼崎城とこの模型の説明文。
今も大事にされているんですね。
明城小学校の塀をぐるっと回って石碑を探します。
▲ありました、尼崎城址の石碑。
向かって左側には、
「明治二十一年以城砦石材築尼崎港」の文字が
彫られていたと思います。
▲石碑近くにあった説明文。
▲南城内という町名が残っています。
▲再びぐるっと、天守に戻ってきました。
可愛いポストが。
▲かつては尼崎城の西の外堀だった庄下川。
駐車場情報
(駐車場情報は2019年4月現在の情報です)
尼崎城内パーキング(20台)
30分以内 200円
30〜60分 400円
60〜90分 600円
90〜120分 1,000円
120分以上 1,200円
市営駐車場(阪神尼崎駅地下・295台)
100円/20分
最大料金 1,000円
*城内パーキングよりお安いです。
尼崎城まで徒歩約5分。
おわりに
こんなに近くに住んでいるのに、
尼崎に天守閣を持つ立派なお城があったこと、
またいろんな事情で姿を消したこの尼崎城を
蘇らせるプロジェクトがなされていたことなど、
何も知らなかった。
「実際に天守が建っていた位置とは違う」とか
「遺構が無さすぎる」だとかの、
マイナスの前評判だけが耳に入っていたので、
なんの期待もなく、でもせっかく近くに出来たお城
だから見ておきたいと思い、お邪魔した。
自分で、実際に足を運んで、見て感じなくては
分かり得ないものが多い。
日本100名城・続日本100名城にも入っていないし、
尼崎の町に埋もれてしまって
その威光も、遺構も乏しく見えるが、
安保氏による尼崎城再建・寄贈されたことによって
知ることができた尼崎城とその歴史。
実際に訪れたあとの、私の感想は寧ろ、
現代に蘇ったこの尼崎城に感動と感謝である。
よかったね!尼崎城!
ガンバレ尼崎!
ありがとう、安保社長!
淡路島の洲本城跡の記事▼