(この記事は2017年11月現在の情報です)
兵庫県は、北は日本海、南は瀬戸内海、山あり川あり都市あり淡路島ありの多様な自然と文化を有する。
県内でも、個性的な方言が幾つかあって、気性も地域によって様々。
「県民性は日本で最も統一性が無い」とも言われる兵庫県。
兵庫県は摂津の地域に生まれ育ったワタシも未知のことがいっぱいだ。
今回は、播磨と淡路の國、明石海峡大橋の周辺を散策してみました。
【目次】
JR舞子駅をおりると、いくつかの施設を有する「兵庫県立舞子公園」になっており、明石海峡大橋もすぐそこに見える。
舞子公園には
- 舞子デッキ
- 松林
- 舞子海上プロムナード
- 橋の科学館
- 孫文記念館(国重要文化財)
- 旧木下家住宅(国登録有形文化財)
- 旧武藤山治邸(国登録有形文化財)
- 明石藩舞子台場跡(国の史跡)
などがあります。
明石海峡大橋
明石海峡大橋は、明石海峡に架けられた世界最長の吊り橋です(橋長3,911m)。
神戸市垂水区東舞子町と淡路島の淡路市岩屋を結びます。
舞子海上プロムナード
▲舞子海上プロムナードの入場は大人平日@250円(土日祝は@300円)です
明石海峡大橋の建設過程や、橋の構造などの展示もあります
バスで何度も渡ったことはありましたが、プロムナードに来たのは初めてです
▼海上47mの丸木橋
▼海が見えます。大丈夫だと分かっていてもゾワゾワっとくるもんですね。
向こうの淡路島まで歩いて渡れたら楽しいのにな〜と思いました。
お土産屋さんもあります
▼展望ラウンジ
▼展望ラウンジからの眺め
▼ここからも見える、舞子砲台跡に行ってみることにします
明石海峡大橋ブリッジワールド
▲この写真では雲に隠れていますが、主塔に登って海上300mの世界を体験できる見学ツアーがあります。
開催:4月〜11月の毎週木曜〜日曜。要予約
料金:@3,000円(中学生@1,500円/小学生以下は参加不可)
詳細はこちらのサイトをご覧ください▼
明石海峡大橋ブリッジワールド:世界最長の吊橋を体験しよう!-JB本四高速-
ちょっと歩いて…
国の史跡:明石藩舞子台場跡(舞子砲台跡)
砲台跡に到着〜
「明石海峡の砲台跡」一つ目、見れました。
(もう一つは淡路島側にあります)
幕末に外国船の侵攻に備えて、文久3年(1863)に幕府の命を受けて、勝鱗太郎(海舟)の指導のもと、明石藩が築造した砲台場です。対岸の淡路島にある徳島藩松帆(まつほ)台場(国史跡)と協力して、明石海峡を通過する外国船をはさみ撃ちにしたと考えられます。
発掘調査の結果、現在の海岸護岸の石垣が当時のものであり、台場の石垣全体が埋まっていることもわかりました。
台場の型式は稜堡(りょうほ)式と呼ばれ、石垣の平面形がW字形となる西洋の要塞を参考にして設計されています。すべて石で積まれた例は国内には他になく、たいへゆ貴重なものです。
大きさは東西幅約70mで、現在残っている石垣は下層部分にあたり、高さは約6mです。明治初めの写真資料から、もともとの高さは海岸から約10mであったと推測できます。
こうした発掘調査で明らかとなった遺跡の重要性から、平成19年2月に国史跡として指定されました。これまでは舞子砲台跡として親しまれてきましたが、今後は「明石藩舞子台場跡」が正式な名称となります。
▼台場跡 天端(てんば)の石敷き
発掘調査の結果、発見された遺構をそのまま公開保存しています。
右手は台場背面の天端の石垣で、直角方向には幅1.2mで石が敷かれています。この石敷きは大砲が据えられた場所か、大砲を据える部屋の壁を支えた基礎部分かと推定されます。
孫文記念館(重要文化財)
孫文記念館・旧木下家住宅・旧武藤山治邸の「3邸めぐり入館券」で大人@340円、個別より160円ほどお安く巡れます。
10〜17時会館、月曜休館
▲暖炉のタイルや、金唐紙が見どころです。
右下写真は解体工事中にカーテンボックス下から出てきた大正時代の金唐紙。右中段写真は再現されたもの。
▲移情閣の天井の鳳凰と竜。移情閣は八角三階建て。
旧木下家住宅(登録有形文化財)
ツシ二階建てと呼ばれる民家風の低い屋根と、虫籠窓が特徴の数奇屋造近代和風住宅。
▲応接室は前庭に接していて日当たりが良い
▼園路と前庭を繋ぐ伽藍石は見どころのひとつ(右上)
▼ちょっと歩いて…
史跡 五色塚古墳
五色塚古墳にきました。
墳丘の全長194m、後円部の高さ18.8mの、兵庫県下最大の前方後円墳です。
五色塚古墳では、後円部にあると考えられる埋葬施設などの発掘調査は行なっていません。
古墳が造られた時期を推定する材料は少ないですが、埴輪の形などから見て、4世紀後半ごろと考えられます。
9:00〜17:00開園(年末年始休園)入場無料
▲明石海峡を隔てて淡路島が望め、右手に播磨灘・左手に大阪湾、天候が良ければ小豆島や紀伊半島・友ヶ島まで望むことができます。
明石海峡を中心とした海陸交通要衝の地を支配した人物が葬られているのではないかと考えられます。
明石から海を渡る
また別日には、船で明石海峡を渡り、淡路サービスエリアまで遊びに行ってみました。
ジェノバラインに乗る
明石港と淡路島の岩屋港を結ぶ高速船ジェノバラインに乗ります。
- 旅客180名・自転車20台・バイク(125cc以下)8台が乗れるまりんあわじ号
- 旅客63名が乗れる小型船ジェノバ号・レットスター号
があります。
詳細はこちらをご覧ください▼
JR明石駅からジェノバライン乗場は約600m、徒歩7分ほどの距離です。
その間に、明石の台所「魚の棚(うぉんたな)」という商店街があります。
全長350mのアーケードに100を超える店舗が軒を連ね、主に海峡付近や播磨灘で捕れた魚介類が多く並ぶのが特徴です。
▲往路はまりんあわじ号に当たりました
(大人片道@500円)
▲外デッキに出ると強烈な風に当たれます
明石海峡大橋の下をくぐります
淡路サービスエリア(上り)と(下り)
▲岩屋港から1.4kmほど歩いて「淡路サービスエリア(上り)」に到着しました。
「兵庫県立淡路島公園」になっていて、緑や花が多いエリアです。
(淡路ハイウェイオアシス)
▲先ほどの「上り」から途中、地下道みたいな所を通って「淡路サービスエリア(下り)」まで歩いてきました。
明石海峡大橋ケーブルの断面展示や観覧車、スターバックスなどもあります。
▲ジェノバライン復路(岩屋港→明石港)は、ジェノバ号(小型船)に当たりました。
(▲▼「淡路サービスエリア下り」からの眺望)
今年2017年は11月19日(日)が「神戸マラソン」でした。
三宮の市役所前からスタートし、舞子公園(JR舞子駅〜明石海峡大橋周辺)で折返し、最後はポートアイランドに渡ってゴール、というフルマラソンコースです。
当日、舞子公園では「神戸マラソン 折返し まつり」として9〜15時で様々なイベントがあったようです。
明石海峡周辺のぶらり散策のご紹介でした
紀淡海峡・砲台跡・友ヶ島(沖ノ島)散策はこちら▼